日なたの窓に憧れて

メンタルが弱い

成れの果て

 

 


恋は呪いだ。呪縛だ。

先輩のことがどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしても好きだ。先輩が軽薄に嘘をつくような人間になっても、太ってみた目が醜くなっても、音楽の趣味が変わっても、性欲に溺れていても、それを恋で正当化していても、私にお金を借りたまま返してくれなくても、彼女ができても、私の気持ちに気づきながら軽率な態度をとっても、卒業しても会えなくなってもずっとずっとずっとずっと。

先輩が私の名前を呼んだ 先輩が私に触れた 気にしてくれた 二人きりになれた ラインくれた 私の話題を出してくれた 一緒にバンド組めた 上手いって言ってくれた もったいないって言ってくれた かわいいって言ってくれた コートを貸してくれた 特別扱いしてくれた 奢ってくれた 楽しいって言ってくれた 私に電話をくれた なんだっていい 理由なんてなんだっていい うれしいうれしいうれしいうれしい 好きだから

これでいい 後輩のままでいい どうでもいい存在でいい 私が私の気持ちを忘れなければきっと全部そのまま残りつづけるから そんな綺麗事を吐き続けて 知ってる知ってる知ってる 言い聞かせてるだけ 諦めたふりしてどこまでも呪いはついてきて 私はどこまでも希望を捨てられない 望みを捨てられない 欲には切りがない

忘れたくない 思い出になんてしたくない。
ほかの男の子と二人でご飯を食べて笑いあって触れて隣で歩いて互いの話をして映画を見て部屋に行って肩をだかれて寝息の横で息を殺して ドライブに行こうねって約束をして
ぜんぶぜんぶ全部全部先輩としたかった。なんだってどんなことだって先輩とだったらなんだっていいから どんな最低なことでも最悪なことでもなんでも先輩とだったらなんだっていいから 好きだから どうしても

幸せになりたいというけれど 幸せにさせて欲しかった 私が私の手で幸せにしてあげたかった そんな特別になりたかった 私は先輩に名前を呼ばれるだけで幸せになれるのに 私は先輩にどれだけ尽くせば何をしたらどうなれば幸せにできるのだろう
私じゃできない知ってる知ってる知ってる だから私は黙って隣で知らないふりして 笑って 後輩として

やめたくてもやめられない
恋は呪いだ。呪縛だ。

 

何もない朝に君をみつけたい

  夏休みになってから、バイト以外でほぼ外に出ていない。Googleカレンダーにはきつきつに予定が詰まっているというのに。バイト以外の予定は、体調が悪いという誰もなにも言えないけどいちじるしく信頼を失う理由ですべてキャンセルし尽くした。真っ暗で汚くてせまっくるしい部屋で、眠るか、TRICKを観るか、薬を飲んでいろいろな言葉を反芻しながら泣いている。

なんにも望まないなんて嘘だ。 私は望みすぎて爆発しそうになっている。ちいさいころに、欲しいものは欲しいって言っておけばよかった。やりたいことをやっておけばよかった。わがままを言えばよかった。自分の好きなようにすればよかった。だって、今さら手に入らないものを欲しがって暴れだすなんてできないじゃない。 今さら手に入った本当はいらないはずのものを振り切って欲しいものに手を伸ばすことなんてできないじゃない。

  どこかに、「大人なんて生き物はいない」と書いてあったのを思い出した。私は物心ついたときからずっと、大人になりたかった。はやく大人になりたい、それだけを考えていた。 お父さんとお母さんがお金のことで怒鳴り合うのを聞きながら、クラスの中心の男子女子からの馬鹿にするような視線に耐えながら。 大人になって、お金が稼げるようになって、誰も傷つけない 自分の大事なものを全部護れる大人になる。 こんなふうに 私の考えることなんにも分からないような、くだらない人間のいるところからはやく抜けだしたい。 ずっとそう思っていた。 大人だね、賢いね そう言われるのがずっと誇らしかった。 でも、同時にそんなのは自分じゃないということもわかってた。
  子どもの頃の私はこんなに泣き虫じゃなかった。 もっと強かった。 こんなことでへこたれなかった。 いつか、こんな檻を抜けだして私は大事なものをぜんぶ守れるような強い大人になれるんだと 信じていた。
 中学校を卒業しても、高校を卒業しても、成人しても、いつか はやってこなかった。 私は何ひとつ守れないし、大事なものを傷つけまくるし、本当に欲しいものは絶対に手に入らないし、強くもない。くだらないのは私自身で、大事なものはなんだかわからなくなってしまって、全部意味が無いのだと気づいてしまって、ずっこけて、ころころころころ転がって、私は坂道を転がり落ちつつ、大事なものも、とりあえず手に入れたものも、何もかも手放そうとしている。
  本当は、わがままで、大事にしたいんじゃなくて大事にされたいだけで、愛されたくて、特別にされたくて、自分が意味のある存在だと思いたくて、怠惰で、くだらない人間で、でもそれを見せてしまったら誰にも相手にされないから、とりあえず繕って大人で賢くて誰とでも仲良くできるひとを演じている。

 

大人なんて生き物はいない。
でも、みんないつかは大人になる。

 

  いちばん大切なことは、目には見えない。大人は目に見えることばかり大切にする。でも、大人が目に見えることを大切にするのは、子どもが目に見えないことに安心して集中できるようにするためなんだよ。大人が目に見えないことにばかり気を取られていたら、子どもは安心して暮らせないんだ。だからね、大人は悲しい生き物なんだよ。

私は これから 悲しい生き物にならなくちゃいけないのかなあ。

 

 

 

 

 

 

 

それでも世界は終わらない

 

 

 

世界でいちばん好きな人(若手俳優)の現場期間です。今回の作品は楽しく通えそうなので初日ほっとしました。(推しって呼びたくないから呼び方を考えてるんだけどなんて書いたらいいのだろ。)

 

コメディ演劇なんだけど、遊郭がちらっと出てくる。そこで、病気になったりして見棄てられて死んでしまった遊女を主人公が寺に運んで死化粧をしてやるシーンがある。延々コメディなのでほとんどシリアスじゃないのに、わたしはそこでぼろぼろぼろぼろ泣いてしまった。

若手俳優のおたくなんてやってると、お金がなくて転げ落ちてしまうひとをたくさん見ることになる。まだ20歳にもならない高校生とか、年端もいかない子たちが性を売ってる。

どうしようもなくて、わたしたちは彼らがいないと心が死んでしまうから、彼のことを、彼の姿を、彼の存在を。だから自分の体をかえりみない。でも確実に身体は疲弊するし、心も毎回ぼろかすになるに決まってる。それでも辞められないのは、彼らのせいじゃないはずなのに、それでも彼らのためだ。もちろん、生活がままならないから仕方なくやっている人もいるだろうし、きっとそこにはそこにしかない理由や事情やなにかがあるんだろうけど。

おじさんがその野性に払ったお金で女の子たちは生きるために若い男にお金を払って、その若い男はかわいいおねーちゃんやホテルやブランド物の洋服やパチンコや酒タバコ娯楽に使って、そうした店のお偉いさんであるおじさんにまた戻ってくる。世界は滞りなく回っているし、経済は進退を繰り返しながら駆け巡ってるだけだ。過不足ないはずの世界なのに、なんでこんなに虚しいんだろうね。心ってやつはほんとに厄介だ。

どうしてこんなことになっちゃうんだろう。毎日うまく言えなくて歯がゆい。言葉がヘタじゃあ生きてる意味なんてないよ。

男って性が憎くて仕方なくなるときがある。どんな気持ちで暴かれるか、征服されるか、わかってなんかないし、慮ろうという気概すらないんだろうね。穢らしい。でも、そんなふうに毛嫌いする男って性を、わたしの心を救う彼もまた持ってるわけで。わたしは彼のことが死ぬほど、死にたいほど、殺してしまいたいほど好きだけど、信じてないから、彼がそうやって女を食い荒らしている可能性も充分あると思ってる。なにが違うんだって話だ。わたしが特別に思ってるかどうかの差でしかなくて、でもきっとそこが重要なんだろう。

愛なんて陳腐だ。そんな誰でも持ってるわがままはどこまでもチープだ。くだらないしとるにたらない茶番だ。でもほしい。あの人がほしい。穢いとわかってるけど止められないし世界もとまらない。20歳にもなってこんな思春期のようなことを考えてるだなんて本当に恥ずかしいのはわかってるよ。

 

あーあ。世界はやく終わらねえかなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうか 私とワルツを

 

20歳になりました。

 

誕生日を迎えても、まあ特にこれといってなにもなく。選挙の投票もすでにやったことあるし、お酒とタバコが合法になったことくらいかな?

 

日付が変わる瞬間は、帰り道をぽてぽて歩いてる途中でした。誕生日の前日、推しのイベントだったから。 

推し。わたしが世界で一番すきなひと。世界で一番すきな、俳優さん。

もちろん俳優として推してはいるけど、わたしは勝手に人生にしてしまってる。だから、推しって言うと違うんだよなあ。はてな若手俳優のおたの方々を見てると、そういう人が多くてちょっと安心する。趣味ってだけの道楽じゃあついていけない気がする、色々と。   

 

降りたい、降りよう、もうこの人に縋るのはやめようと思っているのに、「20歳になってもよろしくね」って、言われてしまったら、そんなただ一言だけで、もうだめなんだな。わたしはその言葉だけで世界で一番幸福になっちゃう。お手軽だ。でも、わたしを世界で一番幸福にするのも、絶望に突き落とすのも、推しにしかできない。コントローラーを渡したのはわたしだし、それを取り返せないでやきもきしてるのもわたしだし、推しはなんにも悪くないんだ。ただ仕事をしてるだけ。

 

帰りの電車、今死ねないかなあって考えて、泣いてた。推しにあえて幸福で、そのまま死ねたらどれだけいいだろう。彼のことを好きなまま、ありがとうって思ったまま、救われたまま、未来に期待をふくらませたまま、終われたら。

それで、20歳になったとき、お母さんとお父さんに、なんて言えばいいかなあって考えて、また泣けた。ごめんなさい、産んでくれてありがとうって言えません。誰かを神様にしないと生きられなくて、大人になったのに世間からはみ出しててごめんなさい。せっかく産んでくれたのに、うまく生きられなくてごめんなさい。良い子じゃなくてごめんなさい。

 

20歳になっても、わたしは若手俳優のおたくのままで、若手俳優に縋って生きています。うまく息ができないときも、しゃがみこんで頭を抱えたくなるときも、毎日のようにあるけど、とりあえず生きています。生きていきます。

降りたいけど、降りません。降りたら多分死ぬから。誰かに依存しないと生きられない自分は許せないけど、死ぬわけにはいかないから。

 

ねえ。とりあえず生きるので、お願いだから世界で一番しあわせなおたくにしてね。ありがとうだいすきって思わせてね。

 

 

 

私とワルツを

私とワルツを

 

 

「殺戮の天使」によせて。

 

 

「殺戮の天使」というフリーホラーゲームを、久々に見た。一年ほど前にハマっていたときとはずいぶん違う感想を抱いたので、ここに残しておこうと思う。

ネタバレあり、某有名実況動画でしか見ておらず未プレイクソにわかですごめんなさい。

 

 

〇某実況者

某有名実況者さんの動画で殺戮の天使と出会ったわたしだが、その実況者はたぶんレイチェルがそんなに好きではないんじゃないかと思われる。レイは「殺してほしい」「許されない」「私の神様」などというメンヘラチックな発言が目立つ主人公だけど、わたしはそれに猛烈な共感を覚えている(だからレイが好き!!!とは限らないけど)。その実況者さんはレイがそういう台詞を行ったりするたび「おい……ちょっと今引いてるよ?!」的な発言だったりふざけたり茶化したりしていた。初見の時は「真面目にやれよ………」って思ってたのだけど、今見ていると、それが普通の反応なのかなぁってわかってきた。大学の友達とか、「死にたい」って思わない人たちの前では「殺されたい」とかガチで言ったらそりゃあ引かれるし、馬鹿にされると思う。そっかぁ、わたしがレイに共感するのはわりと当たり前のことだったんだけれども、違う人も多いんだなってことに、この1年で気がついた。

追記:その某実況者さんが、動画内でなんどもキャラクターに対して「良い人」「悪い人」という判断をくだすんだけど、それがキャラクターたちの言動で二転三転していくのがおもしろい。実際、「良い」「悪い」の判断なんて主観でしかないしそれはどの立場から言うのかか一番大事で、すごく曖昧な定義にしか過ぎないんだなってことをよくよく分からせてくれるので…。

 

 

〇レイチェル・ガードナー

いつも思うんだけどさ?!オタクコンテンツの主人公って大体家庭に問題抱えてるよね?!?!!! まあ、レイの場合は問題どころの騒ぎじゃないんですが。顧客が共感するようなキャラクター設定をすると、オタクコンテンツでは家庭に問題ある系陰キャラが主人公になるし、パンピコンテンツでは明るく無邪気でちょっとだけ冴えない子が主人公になるんだろう。レイは家庭環境のせいで歪んでしまった子だけど、正直救われてしまってはいけない存在だとも思う。だって、レイがどんな環境で育っていようがどんな苦しみを味わっていようが、レイに殺されてしまった人たちには関係ないから。これもいっつも思うんだけどさ!!! 苦しんだ経験も歪みも好意も!!!!! 他人に何をしてもいい免罪符にはならないんだよ!!!!!!!!!!!!!!!  だから、レイのことは大好きだし、気持ちはめっちゃわかるけど、レイは間違ってる。でも、最後まで唯一無二の人に望まれることができたから、きっとレイは幸福になれたのかな。

 

 

アイザック・フォスター

はい!!!みんな大好きザック!!!!!わたしもだいすきなザック。ザックも1年前と今じゃだいぶ印象が変わったキャラクターだ。1年前、レイがB6に戻ってザックの部屋へ行くシーンで、わたしは泣いた。ザックが孤児院からビルにきてもずーーーっと独りで、学のなさに苛立って自分だけで字を練習してみたり、火が使えなくてシリアルばかり食べたり、不衛生なままで治らなかった火傷のあとに不器用な手で包帯をまいたりしていると考えたら涙が止まらなくなった。でも、わたしは今申し訳なく思ってる。ザックのことを、勝手に可哀想な子にしてたから。ザックは迷いがない。愛情もなく、劣悪な環境の中でも、自分の"望み"に真っ直ぐに、死ぬっていう逃げも知らずに、ただ生き続けてきたザックは本当に眩しくて、わたしの光に似てる。レイが神様にしてしまうのも頷けるくらい、グレイ神父が天使だと言うのも分かってしまうくらい、ザックは無垢だ。そして、無知な中でも生きることを自ら選択できるザックは、滅茶苦茶に強い。最近のオタク風に言うと「尊い(;_;)無理(;_;)」って感じだ。レイが「私の神様」にしてしまったとき、「目の前にいるのは俺だ」「レイ、俺を望め。死にたければ、俺に殺されると誓え」って言って、ああ、この人は本当に迷いがないんだ。真っ直ぐで、穢れないんだ。どれだけ人を殺しても魂は高潔なままなんだな…………と思って、さらにだいすきになった。迎えに来るシーンもかっこいいし、身長186cmなの最高だしね!!!!!!! ただ、レイのところで書いたように、ザックがどれだけ無垢で天使みたいにかっこいいとしても、やってしまったたくさんの事は許されない。あと、ザックが幸福かなんて考えないよ。だって、ザックは自分の"望み"に忠実に生きて、生きて、抗って力尽くで生きていった人だから、大丈夫なんだ。こういう人がこの世にいないと、この世界に意味は無いよ。

 

 

〇 ダニー

ダニーも悲しいキャラだよな・・・・・。正直、自分に一番近いのはダニーなんじゃないかと思う。最初、「暗くて、静かで、絶望した瞳」がお母さんの瞳だと知った時、だから同じ目をしたレイに執着してるのかと思ったけど、絶望してないと、孤独じゃないと醜い自分を受け入れてくれないって台詞ですごく胸が痛くなった。望んで望んで望んで、与えて与えて与えて、絶対的な存在になろうとして、でもたぶん、レイと同じ側で、「愛されたい」という望みのためだから、上手く噛み合わなかったんだろうな。こういうダニーとかえーさんのマスミみたいな、愛情を押し付けてくるけどその表現の仕方が迷惑でしかないみたいなキャラクターは苦手です。経験上、好意の押し付けって下手な嫌がらせとかより拒絶しづらいしこっちが悪いような気になって重荷だから本当に罪。しかしレイの歪みによって「ごめんなさい、あなたとはいられないの(あやふや)」みたいなこと言われて撃たれたの苦しすぎるでしょ。メンヘラの共依存は堕落しか生まない!!!!!!!余談だけどギャグ4コマで殺したザックと殺されたキャシーエディーとかが仲良く会話してるの冷静に考えたら狂気じゃない?!?!!、! まあああいう世界線がないと死ぬのでありがたいですがね・・・・・・・。

 

 

〇 グレイ神父

あのさ、この人が元凶じゃない???? このビルのせいすぎない?????? って思うの私だけ??????? しかも、ビルから出てきた男性の遺体1人だけだから生きてるよね????? オイ・・・・・・・。 でもさあ、救いだったかもしれないってのはあるよね。 このビルで殺されてた人たちはグレイ神父のいた新興宗教の教徒の可能性が高いけど、自らのエゴで神を望む様を観察するとかそれもまたエゴだよねえ。グレイ神父もまた、神様という絶対的な存在として必要とされたかったのでは?とか考えてしまった。ザックをビルに引き入れたのはグレイ神父だからザックには甘かったところも、すごくわかる。ザックは本当に天使みたいな人だから、どうしてもグレイ神父やダニーやレイみたいな人は惹かれてしまうんだよ。だからグレイ神父は自分に似てるダニーやレイに対して最初あまり良く思ってなかったのかなぁって思った。でもどちらにせよグレイ神父についてはあまり深く分からないので、コミックとか読めばもっと分かるのかな?

 

 

〇 エディー&キャシー

本編ではほとんど2人の背景について分からないので割愛。

 

 

〇 レイとザック

2人の関係性は、わたしが世界で一番綺麗で、絶対的で、鮮烈で高潔で 憧れている関係性だ。 わたしの思想は3、4割はスピッツからできているんだけど、スピッツの「夜を駆ける」という歌詞にまんまぴったりの関係なんだ。

似てない僕らは細い糸で繋がっている

よくある赤いやつじゃなく

恋でも愛でもないけれど、それよりずっと強くて儚くて、ずっと運命的だ。

レイは最初、ザックを"私の神様"にしようとしたし、"私のもの"として所有したいというレイとしては普通の感情を抱いてたけれど、ザックがレイの目を覚ましたんだ。ザックはザックで、レイはレイでしかなくて、レイはザックを、ザックはレイを望むこと。そうして、それが殺す、殺されるっていう約束として現れてるだけってこと。だから、約束は果たされなくてもいいんだ。でもザックは、嘘が嫌いだから、「嘘はつかないザック」を貫き通すのがザックだから、レイを迎えに来た。たぶん、だからザックをレイは望んだんだと思う。ザックが少しでも迷ったり、レイに"私のもの"にされることに甘んじてしまうような人だったり(もしダニーならそれでもいいと思ったと思う)、嘘をつかない自分を諦めてしまえるような人だったら、ザックはレイの特別になってない。最後のシーン、レイとザックはどうなったんだろう。わたしは2人は約束を果たしたと思う。ザックは、嘘はつかない。それはきっと本当だから。その後、ザックは生き抜くかもしれないけど、自殺するかもしれない。わたしは後者かなって思う。キャシーのときとか、他の胸糞悪いヤツらに殺されて死ぬくらいなら、自殺するって思ってる感じだから、きっとレイが幸福な顔で死んでいったら、自分もサイレンの音を聴きながら、自ら望んで、人生を終えるのかなって気はする。キスも、セックスもないけど、どこまでも魂で繋がってるふたりは、とっても綺麗だし、互いに望まれて、望んで、短い生を約束のために燃やした。すごくすごく綺麗で、愚かで、でも幸福だ。

 

 

 

〇 終わりに

すごく考察しがいのあるゲームなのでもう一回観てセリフやグラフィックで考えを深めていきたいかな。正直、本編から自分で解釈していくのが好きなオタクなのでコミックは悩むけど、ギャグ四コマとかは心が死にそうになったときにありがたいですね。 こういうホラゲ、増えてほしいなあ。わたしがホラゲの中で一番好きなのはRe:Kinderという作品。いつかそれについてもエントリ書けたらいいな。

ザックとレイに捧げる曲。わたしが世界で一番、生きてて一番大切にしている曲。

 

 

 

 

ハニーハニー

ハニーハニー

 

 

 

 

 

 

 

謝辞と送辞

 

 

ガガガSP 「卒業」 - YouTube

 

 

むかーし昔、好きだった(と思っていた)人から久々に連絡が来た。「第一志望に受かりました」という旨の、簡素なもの。わたしはほう、と呟いて、少し憂鬱な気分になった。

残念ながらわたしはスーパー悲劇のヒロインおセンチめんへらポエマー女なので、少し彼について書かせてもらおうと思う。もし彼が見たら自分だ!と気づくだろうけど、さすがに見つからないはずだ(と信じている)。

 

彼とはむかーし、相思相愛であった。まだほんの子どもだったけれど、それでも子どもは色恋に真剣で、わたしたちは好きあっていた。彼はその当時からとても聡明で、賢かった。まだ偏差値や階級やアイデンティティが確立していない時期だったから、わたしともずいぶんよく話してくれた。彼の言っていることはたまに少し難しくて、でもわたしや周りの子がわからないと、あきれるような態度を取りつつ丁寧に噛み砕いて説明してくれた。そんなところが好きだったのだと、ぼんやり思う。もうずいぶん時間が経ってしまったから、景色よりも感情ばかりが濃ゆく残っている。当時の記憶はわたしにとっては苦々しいものばかりだから、思い出さないように気をつけていたらきれいさっぱり忘れてしまった。

 

彼から某超有名大学志望だと聞いたとき、そこまで驚かなかった。驚いてほしかったみたいだけど、当時の賢さから言っても、むしろこの人は受かるだろうな、となんとなく勝手に思っていた。ちょうど、受験の時期にわたしと彼の2人に色々あって、(というよりわたしが色々してしまって)、彼はわたしに少しひどい態度をとった。受験中だし、今なら仕方ないと思える。でもわたしは自分勝手で悲劇のヒロインだったので、意地を張って、恋愛経験の少ない青年の心に傷をつけるには充分なキツイ言葉を何度もお見舞いしてしまった。少し時間が経つと申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまったが、会話していると望む言葉や言いたい言葉が上手く伝えられずに酷い言葉を何度もぶつけた。

でもそのたび、彼は下手に出て上手くおさめてくれていた気もする。どこまでも臆病で優しい人だった。ものすごく自分勝手な言い方をすれば、わたしを理解しようとしてくれていた人だったのに、わたしは相手に理解しようと歩み寄れなかったことに、とても後悔している。

何度も謝ろう、と思った。大事な時期だったのに、一番支えてあげなければいけない人だったはずなのに、そんなわたしが酷い態度をとったこと。冷たい言葉を浴びせたこと。素直になれなかったこと。そんなぐちゃぐちゃのまま時間だけが流れて、何もかもなかったことになってしまったこと。

今回、受かったという連絡が来たとき、これが最後のチャンスだと思った。謝れる、そしてありがとうが言える。でも、わたしの謝罪はすでに自己満足のオナニーでしかない。彼の念願叶った門出に、最悪でしかない、水に流そうとしてくれた記憶を掘り返して ごめん、だなんて虫が良すぎる。

 

だから、わたしは薄っぺらな「おめでとう」という言葉を、精一杯の明るい調子で送信した。祝う気持ちは本当だ。ただ、わたしは、彼がどんなふうに苦しんで、どんだけ頑張ったのか知らない。そばで見てないから。支えてないから。むしろ、受験の最中にわたしのつけた傷を、彼の周りの懇意の方に癒してもらい、彼自身で乗り越えたのでしょう。こんな立場のわたしが彼の努力を称える言葉なんて吐けないし、今の彼をよく知らないわたしには彼の展望を語ることもできない。だからわたしは、「おめでとう」という、とんでもなく薄っぺらくて、そしてとんでもなく大事な言葉で、彼の門出を祝うことしかできない。

 

 

結局、彼とは釣り合わない人間だったのだと思う。もし、彼にとっての最悪な思い出になってしまっていたら、それはほんとごめん。もっとあなた自身を想ってくれる気立ての良い子と幸せになってください。 わたしにとってはまあまあ良い思い出だ。苦いけど。これで学習して成長できるとも限らないけど。

直接ごめんなさいができないから、こんなところにこんな文章を上げてしまう。全く、めんへらポエマー女には気をつけた方がいいぞ!!! とりあえず、今までありがとう。ごめんなさい。そして、本当におめでとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

カウントダウンがはじまっている

世界でたったひとりの大好きな俳優が誕生日を迎える。26歳。めでたい。無事に歳をとるというのは、何歳にせよとっても幸福なことだ。たぶん。

今年も直接、「お誕生日おめでとう。いつもありがとう。世界で一番大好きです」と、言いたい、絶対に言おう。と思って半年ほど前からずっとそわそわしていた。

降りたいおりたいおりたいおりたいと呪詛のように呟いていっそのことジャニオタになろうとして動画を見たりしていたくせに。なんで好きなのかわからないと数え切れないくらいに泣いたくせに。

 

もう潮時なのだろうか。

「いつの間にこんなにお金をかけるようになったの」と言われたとき、自分でもよくわからなかった。なんでだろう。そうやって考えて思ったことは、やっぱり好きになってすぐの、昔のことだ。

2年前の同じ日。あの頃は「なんでこんなに好きなのかわからない。でも好きだ」と、一も二もなく好きで好きで好きで、会えると思うだけで涙が出るほど嬉しくて、誕生日を直接祝えるというだけで胸が痛かった。幸福だった。幸福すぎると、涙が出てくるのだと知った。

でもあの頃は高校生で、バイトもしていなかったから現場には全然行けてなかった。少ないお小遣いを貯めに貯めて少ない現場を指折り数えて待った。それでも幸せだった。心のなかで、ばかすかお金を使う周りのおたくを愚かだと思いつつ、自分もそんなふうに先々を考えずに好きだというだけで真っ直ぐになれたらと思った。

 

「なんで好きなのかわからない。つらい」と思うようになったとき、もうそのとき潮時だったのだ。なのにわたしは、2年前の誕生日みたいに、もう一度彼に直接おめでとうが言えれば、また彼をどうしようもなく好きでいられると思ってる。戻れると思ってる。でもわかってる。あの頃憧れてたみたいにお金をいくら使っても、あの頃以上の幸せは得られない。何故って、もう魔法はとけてしまったのだと思う。何がなんでも好きだと思えるような魔法が。幻が幻だって、ハッキリと気づいてしまった時点で無理だったんだ。 でも、わたしはもっともっと幸せにしてもらえるはずで、あなたのおかげでわたしは………………。

魔法がとけたくせにしがみついている。気づきたくない。でも、誕生日に彼に会って、面と向かった瞬間、ああ、わかるだろう。