日なたの窓に憧れて

メンタルが弱い

無題

 

 

渋谷のセンター街とか、ひとり暮らしの友達の家とかで、夜通し笑って、明日になれば忘れてしまうような話をする。アルコールは脳をとかして、思考回路がぐんにゃりまがって、トリップして幻想。センター街はすえたような、ゴミの匂いとタバコとくだらない誘い文句。

 

嘘が嫌いなひとは、生きづらいだろうな。その点、わたしはいい。うそは好きだ。綺麗だから。真実は救いじゃない、いつもわたしを悩ますばかりで。でも、諦めは単純だ。「しょうがないな」は魔法のことば。

 

朝方、昼すぎ、時間はまちまちだけど山手線に乗ってとろとろとうちへ帰る。夜中起きていたり少しうつらうつらしたり、でもいつでも電車はねむい。覚めているのか眠っているのかよくわからない。かたんかたん揺れている。その日限りの絆が切れる。スニーカーの汚れが目に入って、イヤホンからは I like it が流れている。このままどこか、遠い、わたしだけの天国に連れていってくれたらいいのに。あの人のことばが頭をくるくる回っている。「きみは、乾いてるね」そう、そうだね。でも、あなたはなんにもしてくれないじゃない。「あなたが笑ってくれるだけで、いい」なんて、もう一生言ってやらない。ハッと目が覚めた。隣の人のかぎなれたコロン。量産品なんてそんなものだ。あのひとだけの香りじゃないんだもの。

 

まったく、感情的でうんざりする。日々は単純に過ぎていく。日がおりて、のぼって、お金を稼いで消費して、それだけ。尽きるまでの時間稼ぎで問題ない。セピア色でも構わない。でも、こんな自分がすきだから、このままで生きてきたんだろう。あのひとの声がする。あなたがいなくたってまともに生きていける。むしろ、あなたがいないほうが。忘れさせてくれないのは、わたし。