日なたの窓に憧れて

メンタルが弱い

成れの果て

 

 


恋は呪いだ。呪縛だ。

先輩のことがどうしてもどうしてもどうしてもどうしてもどうしても好きだ。先輩が軽薄に嘘をつくような人間になっても、太ってみた目が醜くなっても、音楽の趣味が変わっても、性欲に溺れていても、それを恋で正当化していても、私にお金を借りたまま返してくれなくても、彼女ができても、私の気持ちに気づきながら軽率な態度をとっても、卒業しても会えなくなってもずっとずっとずっとずっと。

先輩が私の名前を呼んだ 先輩が私に触れた 気にしてくれた 二人きりになれた ラインくれた 私の話題を出してくれた 一緒にバンド組めた 上手いって言ってくれた もったいないって言ってくれた かわいいって言ってくれた コートを貸してくれた 特別扱いしてくれた 奢ってくれた 楽しいって言ってくれた 私に電話をくれた なんだっていい 理由なんてなんだっていい うれしいうれしいうれしいうれしい 好きだから

これでいい 後輩のままでいい どうでもいい存在でいい 私が私の気持ちを忘れなければきっと全部そのまま残りつづけるから そんな綺麗事を吐き続けて 知ってる知ってる知ってる 言い聞かせてるだけ 諦めたふりしてどこまでも呪いはついてきて 私はどこまでも希望を捨てられない 望みを捨てられない 欲には切りがない

忘れたくない 思い出になんてしたくない。
ほかの男の子と二人でご飯を食べて笑いあって触れて隣で歩いて互いの話をして映画を見て部屋に行って肩をだかれて寝息の横で息を殺して ドライブに行こうねって約束をして
ぜんぶぜんぶ全部全部先輩としたかった。なんだってどんなことだって先輩とだったらなんだっていいから どんな最低なことでも最悪なことでもなんでも先輩とだったらなんだっていいから 好きだから どうしても

幸せになりたいというけれど 幸せにさせて欲しかった 私が私の手で幸せにしてあげたかった そんな特別になりたかった 私は先輩に名前を呼ばれるだけで幸せになれるのに 私は先輩にどれだけ尽くせば何をしたらどうなれば幸せにできるのだろう
私じゃできない知ってる知ってる知ってる だから私は黙って隣で知らないふりして 笑って 後輩として

やめたくてもやめられない
恋は呪いだ。呪縛だ。